伊豆の釣り場情報|港・堤防
HOME > 釣り方、仕掛け > アイゴの釣り方(仕掛け)
アイゴの釣り方
アイゴとはどんな魚?
【分類】
スズキ目ニザダイ亜目アイゴ科
【特徴】
アイゴはヒレに毒を持つ魚です、死んでも毒はなくならないので、釣った後はヒレを切り取るなど処理をした方がよいでしょう。
大きくなれば30cmを超える個体もいます、引きが強く関西以西では食文化も確立しており人気の対象魚ですが関東周辺では外道扱いされることが多いです。
【生息地:食性】
沿岸部の藻場に多く生息し、海藻をよく食べます。近年、海水の水温上昇と共に温暖な水域を好むアイゴの生息域が北上しており海藻が減少する「磯焼け」の原因の一部はアイゴの増加によるものとの指摘もあります。
その他、甲殻類、多毛類なども捕食する雑食性です。
【その他】
北海道を除く全国に生息しており、バリ、イタイタ、アイなどと、地方名も多いです。
アイゴには毒がある!
前項でも記載しましたがアイゴはヒレに毒を持つ魚です。
どのヒレに毒があるかというと以下の図の、背ビレ、腹ビレ、尻ビレの尖った部分と背びれ先端部に前に向かって生えている隠れたトゲが1本あります。
※胸ビレ、尾ビレには毒はありません。

【刺されたらどうする?】
まずは刺されたところを吸い出しましょう、と言っても口内に傷がある場合はNGです
※毒吸引機を持っていればいいのですが、準備している人も少ないと思いますので、指で絞り出すようにして毒をなるべく出しましょう。
アイゴの毒は「タンパク毒」のため、熱に弱く高温の60℃以上で無毒化するとのことですが、人が耐えれる温度ではありません、そこで45℃以上のお湯に30分程度浸すことで痛みを和らげていきます。基本的には命に別状はないので落ち着いて対応しましょう。
外用薬で効くものは無いようです。
またアイゴの目を潰して塗ると痛みが和らぐをいう話は迷信のようです。
アイゴ釣りの時期
一年中釣れますが7~9月ごろ接岸して釣りやすい、旬は9月~11月頃
アイゴの浮き釣り・タックルなど

アイゴは浮き釣りで釣るのが一般的です。
メジナの浮きフカセの釣り方のように長いハリスでエサを漂わせるのではなく、1ヒロ以内の短めのハリスで釣る方がアタリも出やすく釣果が出やすいです。
長いハリスですと、メジナやマダイなど他の魚も釣れるので狙う場所や釣魚によって使い分けるといいと思います。

クリックで画像拡大

アイゴの浮き釣りタックル

ロッド 磯竿1.5号~2号
リール 2000番前後
道糸 ナイロン2号~3号(フロロでも可)
ハリス 1.5号~2号
浮き オモリ負荷B~3B程度の棒ウキ、玉ウキどちらでも可
オモリ ガン玉オモリB~3B
その他 ウキ止め、シモリ玉、ストッパー、ヨリモドシ<
エサ オキアミ、酒粕、市販の海用練り餌
コマセ メジナ用で可
※専用のものもあるが置いている店舗が少ない。

釣り方

ウキの棚は底から50㎝~1mくらい
撒き餌を団子状にして少量ずつ投入することで魚を寄ます。
エサ取りが多い時は撒き餌にはオキアミを足さない方が本命を狙いやすくなります。
アタリはもぞもぞと浮きが動き、その後一気に持って行くアタリが多いです。
エサ取りが多い時は酒粕だけで作る団子、またはオシムギを水で戻しただけのものが有効です。

釣り方など、分かりやすいマルキュウさんの動画が参考になります。

【youtube】

アイゴのさばき方
アイゴは死んでもヒレに毒が残っています、最初にヒレを切り取ることで刺されるリスクが減ります。
タイなどの様なウロコはありません。

色々な魚をさばくので有名な「きまぐれクックさん」のさばき方を参考にしてください

【youtube】

アイゴのおすすめ料理
アイゴの産卵期は7月~8月です、その間は卵に栄養が持って行かれるため味が少し落ちるようです。
食べて美味しい時期は産卵後、体調が回復した9月~11月が脂ものって美味しいです。
アイゴは独特な臭いで敬遠されることの多い魚ですが、丁寧にした処理した魚は臭いもなくとても美味しい魚です。

お刺身

淡白な白身、しっかりとした歯ごたえのある触感でとても美味しいです。

煮つけ

煮つけは特に美味しいと言われています。
ほくほくとした触感で最後の煮つけ汁まで食べてしまうほど美味しい、ということから「アイゴの皿ねぶり」という言葉が生まれたようです。

ムニエル

白身のくせのない魚なのでムニエルもとても合う料理です、オリーブオイルとの相性もバッチリです。

塩焼き

塩焼きはさばいたものをそのまま焼くより、ひと手間加えて一夜干ししたものが最高にうまいです。
塩水に30分ほど漬け込んで1日干す(できれば天日干し)
白身で淡白と思っていた魚ですが、焼くと油がしっかりと出てきてとても美味しいです。


※レシピについては美味しいそうなサイトにリンク貼らせたいただいていますのでそちらでご覧ください。
これ以外にも淡白な白身のアイゴはお好みに合わせて様々な料理が楽しめます色々調べてみてください。